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2017年度第5回講義(前半) 工場を知る③「日本の製造業を支える“真空屋”」 アルバック東北

  • 執筆者の写真: 八戸工場大学
    八戸工場大学
  • 2017年10月19日
  • 読了時間: 2分

更新日:2020年9月3日


10月18日(水)、第5回講義の前半では北インター工業団地にあるアルバック東北(株)の常務取締役・兼田良勝さんから「日本の製造業を支える“真空屋”」のテーマで講義をして頂きました。

アルバックグループは神奈川県の湘南・茅ヶ崎に本社がある世界で唯一の真空総合メーカーで、会社名は「真空の極限を追求する」を意味する英文から取られているそうです。八戸の工場は1987年、東北での主力生産拠点として設立され、今年で30年目になります。

「酸化しにくい」「熱が下がりにくい」「低い温度で沸騰させることができる」特徴を持つ”真空”。企業間での取引が多いため、あまり知られていませんが、工場では真空技術を活かしてさまざまな分野で使われる生産設備を製造しています。

主力の装置事業で作られる機械からは真空パックをはじめ、ポテトチップス袋のアルミ膜(上の写真が「アルミ蒸着フィルム」)、カップ麺などインスタント食品の凍結真空乾燥(フリーズドライ)、スマートフォンの部品、ビデオテープから最先端のメモリーまで各種記憶媒体などが生産されており、私たちの暮らしの身近なところでアルバックさんの技術が使われています。

また、液晶ディスプレイ用のガラスに電気を通す膜を作る「スパッタリング装置」は世界シェアトップの8割(!)。電気屋さんに並ぶテレビのほとんどに、実はアルバックさんが関わっているんですね。他にもエコカーや飛行機の部品、太陽光パネル、医療器具・医薬品、測定機器や分析機器などにも真空技術が応用されており、産業と科学の発展を支える会社ということが分かりました。

地域貢献活動の一環として最近では、サッカーチームの「ヴァンラーレ八戸」やアイスホッケーチームの「東北フリーブレイズ」をスポンサーとして支援しています。最後に、八戸の工場が30年を迎えることができたのは八戸市と青森県の支援や、板金加工や機械技術、製品の梱包・物流…といった工場の生産活動を支えてくれる地元企業など、近くの心強い味方が力を貸してくれたからこそ、とのことでした。

後半ではちょうど1週間前(10月14日)の課外活動、北日本造船さんの豊洲工場見学会で受講生が撮影した写真をみんなで鑑賞しました。見学会当日は晴天に恵まれましたが、今週末は台風の影響か天気がすぐれませんね。大きな被害になりませんように。そしてイベントや選挙にお出かけの際は、充分お気をつけください。 それでは次回のレポートをお楽しみに!

写真:やなぎまち / 文:にしづか

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八戸工場大学 2020   Hachinohe Kojyo Daigaku

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助成:令和2年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業​

アドバイザー:菊地拓児 

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